部下に仕事を振ることってよくありますよね?
ただその際、
ちゃんと任せられてますか?
「最初は任せようと思ったけど、なんだかんだ自分でやる羽目になっている」
こんな風に悩むことってありませんか?
また、
「自分はちゃんと部下に任せられてる!」
と自信をもっているそこのあなた。
それ任せるのではなく、丸投げになっていませんか?
今回はこんな「丸投げ」や「過保護」にならず、
「任せ上手」になるための方法について解説をしていきますね。
自分ができているかを確認するためのチェックリストも用意したので、
確認しながら読んでみてくださいね。
✅本記事を読んだ後の未来
・部下が自発的に行動するようになる
・自分の負担が減る
・チームの雰囲気が良くなる
ダメなチームのあるあるとして、
「部下に仕事を任せられない」⇒「自分ばかりが忙しい」⇒「イライラして雰囲気が悪くなる」
もしくは、
「部下に仕事を任せられない」⇒「部下が自発的に動かない」⇒「部下が育たない」⇒「チームで結果が出ない」
どちらも、
「部下に仕事を任せられない」ことが原因で起きるトラブルです。
今回の記事を読めばこのあたりのトラブルを解消できるようになるかと思います。
ということで早速本題に入っていきましょう。
任せ上手のチェックリスト
まずはじめに現状を知っておきましょう。
今のあなたが「任せ上手」なのかどうかのチェックリストです。
もしドキッとした項目がいくつかあるなら、この先も読み進めていくことをオススメします。
✅任せ上手チェックリスト
・自分なりの答えをもってるか?
・相手がつまずくポイントを理解してるか?
・ミスの責任を全て負ってるか?
・細かいやり方まで強制してないか?
・途中途中で声かけしてるか?
・良くも悪くもフィードバックをしてるか?
・振ったことを忘れてる仕事はないか?
・仕事を取り上げたことがないか?
・この仕事はまだ早いと言っていないか?
・失敗を未然に防ぎすぎていないか?
・部下の力量に見合う仕事を振ってるか?
・自身の過去の失敗を語っているか?
・頭ごなしに否定していないか?
どうですかね?
次はこのチェックリストを深掘りつつ、
任せ上手になるための方法についても解説していきますね。
任せ上手になるための方法11選
①やったことがある仕事を振る
自分がやったことがない仕事を振る
これはNG。
「俺もやったことないからわからないんだけど、ちょっと色々調べながらやってみて!」
こんな具合。
これをすると、
・行き詰っても教えられない
・最終的に正解がわからないからフィードバックできない
こんな状態では任せたとは言えないですね。
部下からすると、
「ただ押し付けられただけ」で終わります。
任せるなら、最低限まず自分がやってみる。
なにもプロフェッショナルになる必要はありません。
・手こずりそうなポイント
・最終的にどの状態までもっていくのか
ここを抑えたうえで、部下に任せるようにしましょう。
②責任はすべて負う
「任せた仕事で部下がミスった」
「結果が不十分で上から叱られた」
こんな時に責任を負ってますか?
「あー、それは○○がやりました」
「あとで自分からも注意しておきます」
こんな風に部下のせいにしていませんか?
『部下のミスはすべて上司のせい』
口で言うのは簡単ですが、これを肝に銘じないとあかんです。
⇒リマインドしない自分が悪かった
⇒自分の言い方がわかりづらかった
⇒教え方が悪かった。マニュアル化できていなかった。
こんな風に、
部下がやらかしたらまず自責思考。
これができないと、
部下は仕事受けたくなくなります。
逆の立場で考えたらわかりますよね?
・ちゃんと教えてくれない
・けどミスったら自分のせいにされる
↑こんなん嫌ですよね。部下からしたら。
③細かいやり方を強制しない
細かいやり方を強制しないこと。これ結構大事です。
✅例えば
資料のコピー&ホチキス止めをお願いしたとします。
最終的には、
「人数分の資料が揃ってること」が達成できてればいいわけです。
そこに至るまでの順番ややり方はどうでもいいんですよね。
にも関わらず、
「はい、まずは原稿セットして」
「そしたらコピー機の設定を変えて」
こんな風にやり方までいちいち口を出す。これはNGです。
相手的には、
「忘れそうだからコピー機の設定を先にやりたいんだけどな・・・」
みたいなのがあるかもしれないですよね。
そういうのを無視すると、シンプルに窮屈なんですよね。
あと言われた通りにだけやってればいいから、
自分の頭で考えなくなる。
すると身につかないし、反省もしないし、成長もしない。
これじゃ任せてる意味がないですね。
自分がやってるのと一緒です。
部下:やり方を考える
④途中途中で声をかける
仕事を任せた際、
合間合間で声かけてますか?
「わからないことあったら聞いてね」
「お、もうそこまで行ったか~」
「その辺結構難しいんだよな」
こういう声かけが大事。
✅「仕事を任せる」と「丸投げ」の違い
見てもらえてる感があるかどうか
部下ってやっぱり見てほしい生き物なんですよ。
この「見てもらてる感」がないと、
「任されてる」⇒「丸投げされてる」に一気に印象が変わって腐ってしまうんですよ。
そうならないためにも途中途中の声かけ。大事です。
⑤良くも悪くもフィードバックをする
部下に任せた仕事が上がってきました。
そしたら必ずフィードバック。これは絶対徹底。
・ダメなところはダメと指導する
ここも先ほど言った「見てもらえてる感」に繋がる部分です。
これがないと、
「自分がやりたくねーこと押しつけただけかよ」
みたいに思われてしまうんで注意。
まさかと思いますが、
あがってきた仕事に目も通さず、
「あー、OK。ありがとう」
こんな風に終わらせてないですよね?
⑥振った仕事は絶対に忘れない
仕事を振っておいて忘れてしまうことってありませんか?
これは絶対NG。
「この人から振られる仕事はその程度」
相手にこんな印象を与えるんですよ。
そうすると、
仮に仕事を任せられたとしても真剣に取り組んでくれないですよ。
振った仕事が上がってきたときに、
「あ、そんなのお願いしてたっけ?w」
「ありがとねw」
こんなことに絶対ならないようにしてくださいね。
⑦振った仕事を取り上げない
基本的には、
一度任せた仕事は完遂させること。
途中で取り上げるのはダメ。
もちろん、
・お客様の納期に間に合わなくなる
・大きな赤字が出てしまう
こんな並々ならぬ事情があるなら仕方ないですが。
そうじゃなくて、
・何回やり直しさせてもクオリティが低い
・説明しても理解が悪いから
こんな理由なら絶対最後までやらせること。
一度任されたのに取り上げられると、
とてつもない無力さを感じるんですよ、部下は。
そしてモチベーションが激下がりします。
次から仕事任せようと思っても、
「どうせ取り上げるんでしょ?」
「自分みたいに能力低い人に任せて大丈夫ですか?」
こんな風にうがった見方をされちゃいますよ。
「取り上げられたことでケツに火がついて頑張れる」
みたいな人もいますが、少数かと。
⑧部下に失敗をさせる
「え、失敗をさせるの?」と思ったかもですが、そうです。
部下に仕事任せると、
「あー、そのままいくと失敗するな」みたいな時ってありません?
そこで任せるのが下手な上司は、
口を挟んで失敗を未然に防いでしまうんですよ。
「そのまま行くと失敗するよ」
「それよりこうしたほうがいいよ」
「あー、そのやり方よりこっちの方がいいかな」
こんな風に。
これがダメな理由は大きく2つあって、
②立ち止まりながら作業するから記憶に残る
ってこと。
失敗するから「次はこうしよう」が生まれて成長をするわけなんですよ。
その機会を奪っている。
あと仕事って、
実際に手を動かしながら「あれ、こうだっけ?」って記憶を反芻しながら取り組むものなんですよ。
例えば左右で分かれてる道があったとして、
「右だったかな?左だったかな?」
「とりあえず右行ってみるか・・・」
「あれ、なんか景色が違うからやっぱり左に行こう」
例えるならこんな感じで、
実際に動きながら考える。だから記憶に定着するんですよ。
ダメな上司は、どっちに進もうか迷っている時点で、
「次の道は左だよ!」
こんな風にすぐ教えちゃうイメージ。
そうではなく、一度やらせてみる。
行き止まりに当たるまで右の道を歩かせてみること。
任せるうえでこれが大事。
⑨相手の力量に合わせた仕事を任せる
なんでもかんでも仕事を任せればいいってことでもないんですよ。
相手の力量に合った仕事を任せること。
・能力よりも明らかに高い仕事を任せる
高すぎても低すぎてもダメなんですよね。
✅能力に対して低すぎる仕事を任せると
過小評価されてることへの憤りを感じる
「どうせ自分はその程度の力しかないですよ」
「俺のこと舐めてるの?」
こんな感じ。
✅能力よりも高すぎる目標を与えると
シンプルにモチベーションが下がる
「いや、さすがにそれは無理です」って思われたらその時点でモチベーション下がります。
要するに、
「ちょっと頑張ればギリギリ達成できそう」ってくらいの目標を与えること。
こればかりは普段から、
相手の仕事を観察したりヒアリングしたりしていないとわからないですね。
この視点で部下と普段から接するようにしてみてください。
⑩自身の過去の失敗を語る
仕事を任せる=自分も昔やったことがある
ここは前提ですよね。
過去に自分がやった時の失敗談、もしくは困ったこと。
ここを部下に伝えておくのは結構ポイントです。
「○○さんでも難しかったんだ」
「○○さんでもそんな失敗するんだ」
こんな風に相手のプレッシャーが軽減されるので、成果が出やすくなります。
部下って知らず知らずのうちにプレッシャーかかってるんですよ。
「完璧にやらないといけない」
「失敗は許されない」
そんな肩の荷を少しおろしてあげることは仕事任せるうえでは結構大事。
⑪頭ごなしに否定をしない
仕事任せておいて頭ごなしに否定していませんかね?
「こんなやり方でいこうかと思っています」
「こんな結果になりました」
こんな風に部下から報告が上がってきたとき、
自分が思い描いていたものと違う時ってありますよね。
そんな時に絶対に頭ごなしに否定しないこと。
どんなに「うわっ」と思っても一旦我慢。
ポイントは、自分の意見を言う前に必ず相手に聞くようにしましょう。
「なんでそうしたの?」
「なんでこういう結果になったと思う?」
「次どうしたらいいと思う?」
こんな風に問いかける。
相手には相手なりの思いや考えがあり今に至ってるので、
そこをくみ取らない上司は×
ここができてないと、次仕事振った時に相手が嫌がりますよ。
まとめ
まとめます。
✅任せ上手になるための方法11個
②責任はすべて負う
③細かいやり方を強制しない
④途中途中で声をかける
⑤良くも悪くもフィードバックをする
⑥振った仕事は絶対に忘れない
⑦振った仕事を取り上げない
⑧部下に失敗をさせる
⑨相手の力量に合わせた仕事を任せる
⑩自身の過去の失敗を語る
⑪頭ごなしに否定をしない
仕事をお願いするときに、
「丸投げ」「過保護」になっていないかはチェックしてみてくださいね~!
それではまた次回!
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※参考文献
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