「叱らなきゃ」
「でもあんまり言うとパワハラとか言われそう」
普段からこんな葛藤を感じている管理職の方も多いのではないでしょうか?
その結果、
「今回は言うのやめておこう」
こんな風に我慢してしまっている人もいると思います。
ただ、
この「我慢する」ってのが一番まずい!
✅我慢することのリスク
・自分にストレスがかかる
・別のところで怒りが爆発する
まず当たり前ですが、ダメなことをダメと言わなければ相手は改善されません。
結果、チームのパフォーマンスは当然下がります。
あとこっちの方が問題なんですが、言いたいことを我慢するんで自分にストレスがかかるんですよ。
これが積み重なると、
「そんな怒ることではないような場面」で怒りが爆発したりする。
あとは家族や後輩に八つ当たりしてしまったり。
こんな理由で、やっぱり我慢するのは良くない。
叱るべきときは叱る。
言うべきことは言う。
そうは言うけどパワハラとか怖いし、言い方が難しい
今回はこんな方に向けて、
正しい叱り方、怒り方を7つのポイントで解説していきます。
この内容を意識すれば、
・逆に感謝されることもある
・チームのパフォーマンスが上がる
こんな未来を手に入れられると思いますので、
ぜひ最後までご覧くださいね。
✅筆者の過去の失敗
以前従業員へのパワハラで訴訟寸前までいきました(笑)
コンビニで副店長(25)をしていた時。
どう指導しても絶対に「いらっしゃいませ」を言わない高校生がいて、
バックヤードまで首根っこ掴んで怒鳴り散らかしたら、
相手の親から訴えられそうになりましたw
そんな失敗もしつつ、
「どうやって従業員に叱ればちゃんと届くかな?」
を考え続けてきました。
そういう意味では本記事の信頼性はあるかと思います。
ということで、本題に入っていきますね。
部下への正しい叱り方ポイント7つ
①性格や人格を否定しない
相手を叱るときには、
言っていいことと言ってはいけないことがあります。
NG:性格、能力、人格
具体例を挙げて説明しますね。
✅部下が書類の提出期限を守らなかった場合
行動:遅れるという報告もなかった
結果:取引先に迷惑がかかった
こういったことは明確に指摘してOKです。
一方で、
能力:「ほんと仕事できないよね」
人格:「昔から甘やかされて育ってきたんだろうね」
こんな風に、事実以外の事柄。
その人のパーソナルな部分自体を否定するようなこと。
これは指導(叱り)ではなくいじめです。
こういうのがパワハラになるんですよ。
ここの見極めは明確にしておきましょう。
②主語を自分にする
2つ目が、
叱る際に自分を主語にすること。
仮に、部下がなにかミスをしたとします。
✅ダメな例(相手が主語)
✅良い例(自分が主語)
相手が主語だと、相手は責められたように感じるので、
叱ってもなかなか響いてくれない。受け入れてくれないんですよ。
逆に自分を主語にして話すと相手は受け取りやすい。
相手のダメなところを指摘しているわけではなくて、
「自分がこう思ったんだよ」と伝えているだけだからですね。
指導するときは自分を主語にする。
ここは意識してください。
③過去の失敗を持ち出さない
「前もそうだったけどさー・・」
「何度も言ってるけどさ・・」
叱るときについこんな言葉を言ってしまうことは多いのではないでしょうか?
実際に相手が「過去に同じ失敗」をしてたのかもしれません。
ただそれはそれ。
こういう風に過去を持ち出されると、
「いやそれ終わったことじゃん」
「いつまで昔のこと引きずってるんだよ」
こんな風に相手は思う。
そうすると、今回の失敗や指導が耳に入ってこないんですよ。
素直に受け入れられなくなる。
今回のことは今回のこととして、指導するようにしましょう。
④「いつも」「絶対」「必ず」禁止
「いつもこれやってないよね」
「絶対反省してないでしょ」
「必ずこの書類出すの忘れるよね」
こんなような言い方をしてしまっていませんか?
言う方の心理からすると、
・自分が言ってることが正しいこと
これらを強調する意味で無意識に使ってしまっているケースが多い。
ただこれは逆効果です。
「いつもやってないよね」と言われると、
いや、いつもはやってるし。
毎回やってないみたいに言いやがって。
普段から俺のこと全然見てくれてないじゃん
こんな風に反抗心が生まれてしまう。
この反抗心があると指導が入ってこなくなる。
さっきの過去の失敗を出さない話に似ていますが、
「いつもがどう」とか「絶対こう」とか決めつけないこと。
あくまで「今回の件がどうだったか?」という視点で叱るようにしてください。
⑤あいまいな言葉で指示を出さない
✅使いがちなNGあいまいワード
・しっかり
・きっちり
・なるはや
こんな風にあいまいな言葉を使っているケースって実は結構多いんですよ。
✅例えば
「あの件、先方にきっちり話しておいて」
「ちゃんと報告しておいてね」
「あの仕事なるはやでやって!」
こんな指示の出し方していませんか?
これはトラブルの元です。
「しっかり」とか「ちゃんと」は基準がないので、認識のズレが発生する。
部下的には「しっかりやったつもり」だったのに、
上司から「しっかりやれって言ったよな!」とか言われる。
これでは指導が響くわけもないですよね。
指示および叱るときは、
6W3Hを明確にすること。
これが大事です。
※6W3H
・どこで
・誰が
・誰に
・何を
・なぜ
・どのように
・どれだけの量を
・いくらで
⑥ゆっくり低い声で話す
怒っているときや叱るときって、
つい早口になったり、声が高くなったりして、
相手をまくしたてるようなトーンになってしまうんですよ。
考えてみてほしいんですが、
相手が鬼の形相で早口でガーガー責め立ててきたら、
話の内容入ってきますか?
こういう話し方をしている時点で、
もはや何を言っても相手に届かない状況になってしまってるんですよ。
だからこそ、
「やばい、ちょっと今イライラしすぎて興奮してる」
こんな風に思ったら、あえて低いトーンでゆっくり話す。
これだけで相手は耳を傾けやすくなり、話が通りやすくなります。
⑦怒りのルールを一貫させる
ここまで読んだ方はわかると思いますが、
結局叱るってのは、相手に届かなければ意味がないんですよ。
そんな中で、怒りのルールが一貫していないってのは、
指導が相手に届かないかなり大きな要因です。
✅例えば
・同じことをしているのに怒られる人と怒られない人がいる
要は、
「この人は気分屋だ」
「自分の機嫌で怒るかどうかが決まる」
こんな風に思われた瞬間に指導は相手に届かなくなる。
怒ったとしても、
「あぁ今日は機嫌悪かったんだな」
「同じことしても明日なら多分怒られないな」
こんな風に舐められる。
もっと最悪な場合、
「それなんで○○さんが同じことやった時は怒らないんですか?」
こんな風に噛みつかれたらなんも言えないですよね。
そういう意味でも、自分の中での怒りルールは一貫させること。
これが大事です。
ということで7つのポイント以上です。
✅まとめると
②主語を自分にする
③過去の失敗を持ち出さない
④「いつも」「絶対」「必ず」禁止
⑤あいまいな言葉で指示を出さない
⑥ゆっくり低い声で話す
⑦怒りのルールを一貫させる
このポイントを意識すれば、
相手が改善するかどうかは別として、
指導や叱りが相手に届く環境は作れると思います。
今日から実践してみてくださいね!
また今回の内容は、
安藤俊介さん著 『~怒りが消える~アンガーマネジメント超入門』から、
大事なポイントのみを抜粋した内容です。
もっと詳しく知りたい!という方は手に取ってみてください。
図解もあり、スラスラ読めちゃうのでオススメ。
おまけ
本題は以上ですが、
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それではまた次回!!
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