「部下のやる気が感じられない」
部下をもったことがある人なら一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
もっとやる気出して働いて欲しい。ただ最近はすぐパワハラと言われてしまう時代でどのように接しすればいいものか・・
こんな風に悩んでしまう人も多いですよね。
そんな方に向けて今回はやる気がない部下への接し方ややる気の引き出し方について解説をしていきます。
・部下がやる気なさそうに見える
・怒ったらパワハラと言われそうで怖い
・部下に慕われてない気がする
こんな悩みにお答えしていきます。
・部下がやる気ない2つの理由
・部下のやる気を引き出す方法【4つのステップ】
・やる気ない部下へのNG行動3つ
部下がやる気ない2つの理由
まずやる気を引き出す方法を伝える前に、そもそもなんで部下はやる気がないのかの理由について説明をしていこうと思います。
部下も人間なので「ただ疲れてる」とか「プライベートで色々あって」みたいなこともあるかもですが、そういうのはこっちでどうすることもできないので仕方ないです。
ただし冒頭でお伝えしたように、多くの場合は上司の接し方に問題がある場合が多い。
上司の接し方で部下がやる気をなくしている理由が以下の2つです。
・放置されてやる気をなくる
「あいつはどうせだめだからな」
「どうせ仕事振ったって今のあいつには無理だろ」
「どうせ何言ったって改善しないだろ」
このようにどうせあいつは・・・と決めつけらてしまうと、
・なにやってもイメージ悪いままじゃん
・なにしても認めてもらえないんでしょ
・どうせ俺なんかどうでも良いんでしょ
こんな風に相手は殻に閉じこもってしまいやる気を失ってしまいます。
要するに、自分の存在というのをしっかりと見てもらえて、良い時も悪い時も評価してもらえないと部下はやる気をなくすということです。
ちなみにですが「最近の若者は怒るとすぐやる気をなくす」と思っている方は多いですが大きな間違いです。
怒られるからやる気をなくすのではなく、自分のことを認めもせず見てもくれていない人に怒られるからやる気をなくすんです。
ここを理解しないと一生部下との溝は埋まりません。
これを踏まえたうえで、部下のやる気を引き出す4つのステップについて解説をしていきます。
部下のやる気を引き出す方法【4つのステップ】
ステップ①相手を知る
これを読んでいる方に聞きたいのですが、あなたは部下のことをどれだけ知っていますか?
・夢や目標
・将来やりたいこと
・週末していること
・趣味や特技
・出身地
・家族構成
・恋愛事情 など
「相手の趣味」
「好きなブランド」
「好きな食べ物」
ステップ②役割を与える
先ほど部下がやる気をなくす理由は放置されることだと説明をしました。
仕事ができない人や凡ミスが多い部下には仕事を任せづらいし、かえって二度手間になったりするのでなかなか仕事を振れないですよね。
ただしそれでなんの役割も仕事も与えないようでは相手はやりがいやモチベーションを一気に失ってしまいます。
そうならない為には、どんな簡単な仕事でも雑用でもいいから一つ仕事を任せるということが大切です。
・それをしっかりと見てあげて口に出して伝える
こうすることで部下にも任せてもらえてるというやりがいが生まれて、やる気が少し芽生えてくるはずです。
ステップ③目的を伝える
部下のやる気を引き出す方法3つめが仕事や役割の目的を伝えるということです。
部下がやる気を失う理由として、何のためにこの仕事をしているのかがわからないという問題があります。
何のためにやってるのかがわからないというのは言い換えればゴールのないマラソンと同じでして、ただ辛さだけが続いて終わらないというわけです。
例えば部活動を例にして考えて欲しいのですが、
「もっと全力で走れ!」
「腕立て伏せ100回!」
こんなことを言う顧問がいたとして、なんのためにこんなことをしてるのかわからなければとてもじゃないけど続けられないですよね。
仕事も同じでして、例えば「挨拶をしない部下」に対して指導するとしたらどちらの指摘の仕方がいいと思いますか?
✔具体例A
おい、挨拶をしろ!何度言ったらわかるんだ。
いい加減言ったことは一度でやってくれよ。
✔具体例B
おい、ちゃんと挨拶しろよ。
挨拶をしておくと顔を覚えてもらえて、いざ仕事を一緒にすることになった時にすごくスムーズにいくぞ。
そうすれば成果も出しやすいから挨拶はちゃんとしておいた方がいいぞ。
言うまでもなくBですよね。
このように客観的に見ればどっちがいいかはわかるはずですが、いざ自分が叱る立場になるとAのようにやってしまいがちです。
このように、何のためにすることなのかを一つ一つ伝えていくことで相手がモチベーションを失うことなく仕事に取り組むことができるようになります。
ステップ④フィードバックをする
ここまででこんなことを伝えてきました。
②仕事を任せる
③目的を伝える
・部下がやっていることを見てあげる
・できていたら褒める
・ダメだったら叱る
こう見ると当たり前のことように見えますが、できていない人が非常に多いです。
ありがちな失敗例がこちらなので、もし当てはまっていたら即改善しましょう。
・部下がやっていることに無関心
・部下に声をかけない
・普段見てもいないのに叱る
・結果が出た時だけ褒める
そもそも部下がどんな仕事をしているのかに関心も持たず聞こうともしない人は論外です。
また、普段相手に関心をもっていないくせにできていないことだけを指摘して叱るような上司も部下のやる気を奪う原因になります。
じゃあ褒めればいいんですか?というとそういうわけでもありません。
普段関わりが薄い人から結果が出た時だけ褒められると相手はこう思います。
なんだよ、結果が出た時だけへらへらしやがって。
どうせ自分が上司から褒められるのが嬉しいだけだろ。
こんな感じで逆に相手のやる気をなくす行動に繋がることもあります。
叱るもダメ、褒めるもダメ。じゃあどうしたらいいかというと、話は戻りますがとにかく部下の仕事に関心をもち見てあげることが重要だということです。
普段から自分のことを気にかけてくれて面倒を見てくれる人から褒められたらもちろん嬉しいですよね。
また仮に叱られたとしても「自分のために言ってくれてるんだ」と相手は素直に受け止めることができるでしょう。
普段部下がどんな仕事をしているかがパッと思い浮かべることができない人は、普段の部下へのかかわり方を見直しましょう。
やる気ない部下へのNG行動3つ
ここまでで部下のやる気を引き出すための方法をお伝えしてきました。
ここではついやりがちな部下へのNG行動3つを紹介します。
もし当てはまっていたら部下のやる気は最低ラインにあると思いますので今日から即改善しましょう。
①怒鳴る
叱るのは時として必要なことですが、怒鳴るが必要な場面は一度たりともありません。
叱るというのは相手のためや会社のためにする行為でもありますが、怒鳴るは完全に自分の感情のためであり単なるストレス発散でしかありません。
相手を不快にするだけでなく、それを聞いている周りの人にも悪影響を及ぼしますので絶対にやめましょう。
月並みな方法ですが、もし怒鳴りそうになったら深呼吸するといいですよ。
これだけで怒りはぐっと収まります。
②過去の武勇伝を語る
「俺らが若い時はこうだった。なのにお前は・・・」
こんな風に語りだしてしまった経験はありませんか?
叱られてるときに上司の自慢話を聞くほどストレスを感じることはありません。
言いたくなる気持ちはわかりますがやめましょう。
ただ勘違いしてほしくないのは、上司の成功体験を聞かせるというのは前向きなシチュエーションの場合は非常に重要なことです。
叱るとき以外はぜひ自分の過去の成功談は聞かせてあげてください。
※ただしつい気持ち良くなってしゃべりがちなので短めに。
③正論を押し付ける
「何が悪かったのか」
「何が正しかったのか」
「どうするべきだったのか」
こういったことはミスや失敗をした部下自身が一番わかっているものです。
それなのにかぶせるように正論を言われると話を聞く気が全く起きなくなります。
そんな時のおすすめのフレーズとしてはこちら。
・何が悪かったかは自分でわかってるよな?と聞く
・同じようなことしたことあるから気持ちはわかるよと共感する
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございました。
こちらが本日のまとめです。
部下のやる気がない理由
・認められていないと感じること
・放置されてると感じること
部下のやる気を引き出す方法
・相手を深く知ること
・仕事や役割を与える
・仕事の目的や背景を伝える
・必ずフィードバックする上司がやってはいけないNG行動
・怒鳴る
・叱りながら武勇伝を語る
・正論を押し付ける
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