あなたの部下にもいませんか?
『指示待ち人間』
一家に一台ならぬ、
一職場に1人は必ずいますよね。
正直指示待ち人間って使えないし、動き悪くてイライラするんですよね。わかります。
でも実はこの『指示待ち人間問題』って、
コミュニケーションの取り方を工夫するだけで簡単に解決することができるんですよ。
今回は、
・指示待ち人間に手を焼いている
・どう接すればいいかわからない
・もはや諦めている
こんな方に向けて、
「なんで指示待ち人間が生まれてしまうのか」
「指示待ち人間へのコミュニケーションの取り方」
を解説していきますね。
指示待ち人間が生まれる3つの原因
まずはじめに、
「なんで指示待ち人間が生まれてしまうのか?」をお伝えしておきますね。
いや、相手の意識の問題だろ
こんな風に思った方はよく読んでくださいね。
というかそう思ってる時点で一生改善されないので…。
✅まず結論から
②すぐに答えを教える
③失敗を叱りすぎる
それぞれ深掘りしていきますね。
①部下の意見を引き出せない
例えば、
部下が「これどうしたらいいですかね?」と聞いてきたとします。
そん時に、
「逆にどうしたらいいと思う?」と聞き返すのが良い。
ダメな上司はこれができないんですよ。
「いや、わからないから聞いてるんですけど・・・」
って部下は思うかもですが、それでもいい。
「僕もどうしようか悩んじゃってね・・・」
「違っててもいいから、君ならどう思う?」
こんな風に相手の意見を引き出せない上司は、
指示待ち人間の部下を生み出しがち。
②すぐに答えを教える
上に同じくですが、
部下から何か相談を受けた際に「即座に答えを教えてしまう人」はダメ。
さらにその場の答えだけではなく、
その先で部下が直面しそうな問題までも先回りして答えを教えてしまう人。
これは絶対ダメです。
「その問題に対してはこうして」
「で、進めていくとこういう問題が出てくるからこうして」
「もし先方がこんな風に言ってきたら、この資料見せてあげて」
現場時代に優秀だった人ほどこれはやりがち。
もちろんプレーヤーとしてはとても優秀な立ち振る舞いなんですが、
こと管理職においては×。
なぜなら部下が一切思考しないようになります。
まさに指示待ち人間の爆誕です。
③間違いを激しく叱る
先に言っておくと、
部下の失敗やミスを叱るなと言ってるわけではありません。
ダメなことをダメというのは当たり前に必要です。
ここで言ってるのはそうではなくて、
部下が何か自発的に考えた結果、間違えてしまった場合。
そういう時に厳しく叱ってしまう人はダメ。
部下からしたら、
「せっかく良かれと思ってやったのになんだよ」
「もういい。言われたことだけ大人しくやりますよ」
こんな気持ちになってしまうので。
指示待ち人間へのコミュニケーション7選
じゃあ実際にどう接したらいいの?というところですね。
指示待ち人間に対する適切なコミュニケーションを7つお伝えします。
✅こちらも結論から
②教えるのは理屈(ヒント)のみ
③手を動かすのは相手
④やらせるときはその場から離れる
⑤自発的な行動は絶対に見逃さない
⑥仕事を取り上げない
⑦目的をちゃんと伝える
あなたの職場の『指示待ち部下』のことをイメージしながら読んでみてくださいね。
①質問には質問で返す
質問には質問で返すこと。
「メールの文面これでいいですかね?」
⇒「これ受け取ったらどう思う?」
「この資料、どんな感じで作ったらいいですかね?」
⇒「どんな感じで作ったら相手にわかりやすいと思う?」
「この商品、いくらで売るのがいいですかね?」
⇒「いくらだったら違和感ないかね?」
こんな風に、
質問には必ず質問で返すこと。
はじめのうちは、
「いや、わからないから聞いてんだよ!」と相手は思うかもですが、
「違っててもいいから、君の考えを教えてよ」のスタンスを取りましょう。
そうするとだんだん意見が出てくるようになります。
これを繰り返してるうちに、
「こうしようと思うんですけど、どうですかね?」
こんな風に相手の聞き方が変化してくる。
これが『脱・指示待ち人間の入り口』です。
②教えるのヒントのみ
とはいえ、すべて質問で返すというわけにもいきません。
部下の経験では、当てずっぽうすら難しい場面もあるかと思います。
そういう時は、結論ではなくヒントのみを教えるようにしましょう。
✅例えば
「このメールの文面どうしたらいいですかね?」
こんな質問が来たら、
「伝えたい趣旨は○○と○○だから、それが伝わるような文章だったらそれ以外の言葉とかはなんでもいいよ」
こんな風に伝えてあげる。
✅同じように
「この資料どんな感じで作ったらいいですかね?」
こんな質問に対しては、
「以前同じプロジェクトの時に僕が作った資料がフォルダに入ってるから、同じように作ってみて」
こんな風に返してあげる。
どちらも、
答えを教えるのではなく、ヒントだけを教えてますよね。
これができると相手が思考する癖がつくんですよ。
そして同じ状況が起きたときに自分で考えるようになるので、
「こんな風にやってみたんですけど、どうですか?」に変化する。
③手を動かすのは相手
教えるとき「実際に自分が手を動かしてしまう人」はダメです。
✅ダメな例①:取引先へのメール
「今から言うからそれ通り打って!」
「お世話になっております。この度は・・・」
こんな風に、
一切相手に思考させないようなやり方はダメ。
✅ダメな例②:資料作成の場合
「ちょっと今から俺が作るから後ろから見てて」
部下は見ただけでは覚えられないし、自分で試行錯誤しながらやってみないと自分のものにならないんですよ。
結果、何度も同じこと聞いてくる指示待ち人間が爆誕する。
④やらせるときはその場から離れる
部下に教えたことを実践させる際、
自分はその場から離れるようにしましょう。
✅理由は2つ
②反芻する時間を与える
「何かわかんないことがあったら聞けばいいや」の甘えを排除する。
実際これをしておかないと、ちょっとわかんないことがあるだけですぐ聞いてきます。
✅なぜすぐ聞くのがダメか
一度教わった記憶を呼び起こしながら自分でやってみることが大事だから
部下は一度教わっただけでは当然完璧には覚えていません。
でもうっすらと、断片的に覚えてるんですよ。
その断片的な記憶を自分で呼び起こさせながら、自分でやらせること。
これをすると自分のものになり、毎度指示を仰がなくても進められるようになります。
⑤自発的な行動は絶対に見逃さない
たまに部下が「指示したこと以上のこと」をする時ってありません?
「あ、それやっておきました」
「こういうことかなーと思いまして…」
「前も同じような事例教えてもらったので」
こういう時は、べた褒め。というか鬼褒めする。
「ありがとう! 気が利くな~」
「そんなことできるの?!」
「助かったよ~。次も頼むね!」
前提として忘れちゃいけないのは、
部下は指示待ちしてる方が楽だということ。
自発的に動いたって給料変わらないからね。
そんな中で指示以上のことやってくれた場合は、
べた褒めして相手の承認欲求を満たす。
これしておくと次につながります。
⑥仕事を取り上げない
一旦仕事任せたものの、
「あー、うまくいかなそうだな」
「振る相手間違えたな」
こんな風に思う事ってありますよね?
そんな時、なるべく仕事を取り上げないこと。
もちろん、
取り返しのつかないことになりそうなら仕方ないですが、
そうでないならなるべく完遂させてあげること。
仕事取り上げられるって、すごい屈辱なんですよ。
そして同時に無力感。自分は必要とされてない感。など
とにかくモチベーションがなくなるんですよ。
「自分はどうせ仕事できませんよ」
「言われたことだけやりますよ」
「あ、でも実力無いんで簡単なものにしてくださいね」
こんな風になっちゃう可能性あるんで注意。
⑦目的をちゃんと伝える
指示待ち人間とは言い換えれば、
自分の頭で考えられない人のことです。
そういう人には、ちゃんと指示の目的・背景を伝えてあげることです。
✅僕の会社でこんなことがありました
うちの会社の社員に「競合の価格調査」をお願いしたんですよ。
ほどなくして、
「A社が○○円で、B社が○○円でした」
こんな風に回答が出てきたんですが、それ聞いてどう思いますか?
僕の心の声は、「それで?」です。
この指示の目的は言うまでもなく、
「自社の商品との比較が知りたい」です。
にもかかわらず、
言われた通り競合の価格を調べただけで終わってしまっている。
なので、指示の目的を伝えてあげることが大事。
今回の例でいえば、
・競合の価格調査をしてほしい
・自社との比較が知りたいから併せて教えて
ここまで言わなきゃいけないってことです。
こういうのを積み重ねていくと、
次同じような事例があった時に言わなくても対応してくれます。
「競合の価格調査ですね。自社との比較もあわせて報告します。」
こんな風にね。
まとめ
ということでまとめです。
✅指示待ち人間を変えるコミュニケーション7選
②教えるのは理屈(ヒント)のみ
③手を動かすのは相手
④やらせるときはその場から離れる
⑤自発的な行動は絶対に見逃さない
⑥仕事を取り上げない
⑦目的をちゃんと伝える
なんとか少しでも部下の動きを良くできるように頑張ってみてください!
それではまた次回!
※今回の参考文献
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