「あいつなんか最近元気ないな」
「なんか悩みでもあるのかな」
部下に対してこんな風に思うことってありますよね?
ただ問題なのが、多くの上司はあんまり深く気にしないんですよ。
「まぁそんなときもあるか」
「多分気のせいだろう」
「プライベートでなんかあったんだろう」
こんな風に軽視しがち。
ただし、部下のメンタル不調を放置しておくと、取り返しがつかないことになったりします。
✅部下のメンタルを放置した場合の最悪シナリオ
・大ミスをして損失を出す
・会社を退職
・上司(会社)への不満を垂れ流すモンスターへ進化
こんなことになりかねません。
だからこそ、部下のメンタル不調は
早期発見 & 早めの対処
これが必須なんです。
ということで、今回は部下のメンタル不調を示す10個のサインを解説していきます。
もしいくつか当てはまるようなら即対応した方がいいかもです。
また本記事では、そういった部下との接し方も5ステップで併せて解説していきます。
これを読めば、
・部下のメンタルを回復させられる
・部下から慕われる
こんな上司になれると思います。
ということで本題に入っていきます。
3分くらいでサクッと読めますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
部下のメンタル不調のサイン10個
①コミュニケーションを避ける
人とのコミュニケーションを避けるようになる。
これはメンタル不調のサインです。
✅コミュニケーションを避けるときの例
・話しかけても淡泊
・目を合わせない
・うつむきがち
・人が集まっている場からさりげなく移動する
・1人でいることが増える
こんな兆候が見えるなら危険信号です。
②業務のパフォーマンス低下
今までしなかったようなミスをしたり、上司からの指示を実行しない。
こんな兆候があればメンタル不調の可能性が高いです。
メンタルが落ちていると、投げやりになってしまう人が多いんですよ。
・結果出したからってなんなんだよ
・怒られたって無視すればいいや
こんな風にすべてがどうでもよくなってしまう。
これもメンタル不調のサインです。
③情緒が不安定
「さっきまでヘラヘラしてたのに突然怒りだした」
「最近いつも不機嫌」
「日によってテンションの落差がすごい」
こんな状態が続くようならメンタル不調のサインです。
メンタルが不調の人って、精神状態が悪いのは自分でもわかっているケースも多いんですよ。
なので、少しでも周りに悪影響を与えまいと明るく振る舞うんですが、
やっぱり難しくて情緒が安定しないといった具合。
こういう相手の気持ちをわかってあげることも大事です。
「あいつ、情緒不安定でだるいよなw」で終わらせてませんか?
④体調不良が続く
体調不良が続くようなら、それは体調ではなく、メンタルが不良なのかもしれません。
月並みですが、心と体はつながっているので、精神的に落ち込んでいると体がだるくなったり、頭が痛くなったり、体にも兆候は表れます。
「あいつ最近体調崩しがちだな」と思ったら、注意して見てあげてください。
⑤人が集まる場を避ける
・飲みや食事に顔を出さない
・大人数で集まっている場所を避ける
・いつも一人でいる
以前は積極的だった社交的な活動が減少し、同僚やチームとの交流を避けるようになる場合、部下が自己孤立している可能性があります。
こんなのを見かけたら注意して見てあげてください。
⑥労働時間の減少
「ここんところ出社が始業時間ギリギリだな」
「いつもは残業してでも頑張るのに、最近すんなり定時で帰るな」
こんな様子が見られたらメンタル不調のサイン。
メンタルが不調だと「無気力」になるんですよ。
「仕事頑張ってその先になにがあるんだよ」
こんな具合。
そうすると頑張る理由がないため労働時間に表れる。
労働時間が長いのがいいと言っているわけではなくて、
普段と比べて短くなっているようだったら注意して見てあげた方がいいかもということです。
⑦積極性の低下
・言われたことしかやらない
・わからないことがあっても質問してこない
・自分で仕事を探そうとしない
こんな風に積極性がなくなるのもメンタル不調のサインといえます。
先程もいったように、メンタル不調の時は「どうでもいい」んですよ。
・会社なんかどうでもいい
・評価なんかどうでもいい
とにかく無気力。
そんな状態なので、+αの仕事なんてやるわけもない。
⑧過度な完璧主義
・いきなり完璧主義になる
・周りのミスも許さない
・ミスした人に感情的になる
・ミスした自分に過剰に落ち込む
こんな風に、今までと比べていきなり「完璧主義」になる。
これもメンタル不調のサインです。
こういう場合は、上司からのプレッシャーがそうさせていることが多い。
「もうこれ以上ミスできない」
「次ミスしたら何言われるかわからない」
こんな想いから過度な完璧主義になり、自身のメンタルをどんどん追い込んでしまうわけです。
⑨自己評価の低下
「自分なんて使えない人間なんで」
「ミスばかりですみません」
「正直自分なんていない方がいいですよね」
こんな風に、自分自身に対して否定的な評価をし、自己価値感が低下しているような行動や発言が見られる場合、うつ病や不安障害の可能性が考えられます。
こういう部下の発言は聞き漏らさないようにしましょう。
放置しておくと大惨事になりかねません。
⑩人間関係の変化
「今まで仲良かった人と突然不仲になる」
こんな風に、以前は良好だった同僚や上司との関係が悪化している場合、部下の心理的な問題が影響している可能性があります。
これは1つ前の「自己評価の低下」に近い部分がありますが、
「お前はいいよな、仕事できて」
といった嫉妬。
あるいは、
「上司に媚びて評価されやがって」
「大して俺と仕事のスキル変わらないくせに」
こんな風に、相手への怒りがある場合など。
こんな理由から、人間関係が悪化するケースがあります。
これもメンタル不調のサインです。
メンタル不調の部下への接し方5ステップ
続いて、
・どうやったら少しでも元気になるの?
というところを5ステップでお伝えしていきますね。
①アホみたいに明るく話しかける
冗談を言ったり、無駄にハイテンションでいったり、
とにかくアホみたいに明るく話しかける。
これ結構オススメです。
人間、笑顔で明るく話しかけられると、いつまでもブスっとはしてられないものです。
そのうち「まぁなんとかなるか」と少し元気になってくれるはず。
ポイントはめげないこと。
はじめのうちは明るく接しても、
ぶっきらぼうに返されたり、ひどい時は無視されることもあります。
そこでめげないこと。
たまに「俺がこんなに歩み寄ってるのになんだその態度は!」とかいって逆ギレしてしまう人いますが、それは本末転倒なのでやめてくださいねw
②話を聞く場を作る
こういう時は、とにかく吐き出させる。
ガス抜きをさせてあげることが大事。
「どうした? なんかあった?」
「飯でもいくか!」
こんな風に話を聞く場を作ってあげてください。
もちろん、1対1の場で。
なぜなら、こういう時の相手って、
自分の悩みに恥ずかしさを感じているケースが少なくないんですよ。
「そんなことで悩んでたのかよとか思われないかな」
こんな風に。
なので、じっくりと聞ける態勢を整えるという意味で1対1。
③口を挟まない、否定しない
いざ相手から話を聞けたら、絶対に、
途中で口を挟まない。
そして否定をしない。
ここかなりポイントです。
話を聞いてると、
「そんなことで悩んでたのか」
「大した問題じゃないな」
「そこはもっとこうした方がよかったんじゃない?」
こんな風に思って口を出したくなるんですよ。
ただ往々にして、相手もそんなことはわかってるんですよ。
わかってるけど、自分の感情をコントロールできずにメンタルが不調になっているわけです。
そこで正論言われたり、それは間違ってるなんて言われようもんなら状況はさらに悪化します。
口を挟まず、すべて聞く。そしてすべてを受け入れる。
ここは忘れずに。
④相手の要望を聞く
これは①~③がちゃんとできた前提です。
相手の話を最後までちゃんと聞けたら、
自分になにか手伝えることがないか聞いてみましょう。
この「手伝えることがないかを聞く」というのがポイント。
✅ダメな例
「○○さんに俺から言っておくね!」
こんな風に、サポートの押し付けをする人がいるけど、これはダメ。
相手は求めてないから。
とにかく相手に言わせる。相手が求めたことだけをやる。
それに相手に言わせることで、自分の話をちゃんと聞いてくれた感も増します。
⑤小さな成功体験を積ませる
ここまできたら、あとは最後の一歩を踏み出してもらうだけです。
そのきっかけとなるのが小さな成功体験です。
✅小さな成功体験を与える方法
・それを達成したらめちゃ褒める
これだけです。
相手の今の状況は、
・自分なんかいらない
・誰からも必要とされていない
・自分は無能だ
・仕事なんかどうでもいい
こんな風に自己肯定感ボロボロの状態です。
そんな相手にまた歩き出してもらうには、
目標を達成してその喜びを共有しあう
これしかないんですよ。
ただ、ハードルが高い目標を与えて失敗したら元も子もない。
なので小さな目標。
達成可能性が極めて高い目標を与えてそれをクリアさせる。
これが小さな成功体験を与えるということです。
おまけ【自分のせいかな?は不要】
「相手のメンタル不調の原因は自分かな?」
「なんか悪いところあったかな?」
こんな風に「原因は自分かも?」と考えがちの人もいるかもですが、
その考えは最低限でOKです。
なぜなら、考えすぎると上司(リーダー)としての意思決定に影響が出るからです。
「これは言わない方がいいかな?」
「これじゃみんなから不満が出るかな?」
こんな風に、相手の顔色を伺うマネジメントになってしまう人がいます。
こうなった瞬間にチームは終わりですので、自責はほどほどに。
最低限自分の日々の行いを振り返って、なにも思い当たらないなら考えすぎないようにしておきましょうね。
というわけで今回は以上です!
「部下から慕われ、愛される上司になるための心得50選」では、タイトル通り部下に慕われる上司になるための心得を50個の項目で解説をしています。
興味のある方は覗いてみてくださーい!
それではまた次回!!
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