「ダメな部下に当たってしまった」
「部下ガチャが外れちゃった」
今回はこんな風に思っている人へ向けて、
ダメな部下を少しでもマシにする方法を8個お伝えしていきます。
もしかするとこの記事を読んでいる人の中には、
・教育するとかそういう次元じゃないよ
・いくら教えても無駄だと思う
こんな風に部下のできなさに絶望し、諦めかけている人もいるかもしれません。
その結果、
「まぁいつかは人事異動とかもあるし、待てばいいかな」
くらいに思っている人もいるかもしれません。
ただしそれは危険。
・それまでにメンタルが激しく消耗する
・次にきた人がまたダメな人かもしれない。
こんな理由から、やっぱり今のメンバーをどうにかするしかない。
というか、なんじゃかんじゃでそれが一番合理的だったりします。
ということで、前置きが長くなりましたが、
ダメな部下を少しでもマシにする方法を8個解説していきますね。
①他の人と比べない
ダメ部下をマシにする方法1つ目。
他の人と比べないということ。
こういうダメ部下って劣等感のかたまりなんですよ。
・誰からも認められてこなかった
・褒められたことなんか数えるほど
こんな状態の人に一番堪えるのが「人と比べられること」
「あいつはできるのになんでお前はできないんだ」
あるいは、言葉にしないまでもこういう雰囲気を出すこと。
これは絶対ダメ。
人それぞれに良いところと悪いところがあります。
まずそこをちゃんと見てあげること。
一般的にはそうだろうけど、俺んところの部下にはそんなところない
こんな風に思った方も安心してください。
ここから解説していきます。
②得意不得意を見極める
ダメ部下をマシにする方法2つ目。
相手の得意不得意を見極めることです。
そもそも社員を「ダメ」と判断するのはどういう時が多いでしょうか?
・何をやらしてもダメ(と思い込んでる)
こんなところではないかと思います。
これはシンプルに、
・相手が不得意なことを任せてしまっている
・相手が得意なことを見抜けていない
これが原因なんですよ。
✅例えば
・人前でプレゼンするのは苦手だけど、資料を準備させれば一流の人もいる。
こんな風に得意不得意は確実に存在するんですよ。
どうしてもできていないことばかりが目についてしまいますが、
「こいつは何が得意なんだ?」という視点で見てみてください。
③人となりを知る(知ってもらう)
ダメ部下をマシにする方法3つ目が、
相手の人となりを知り、自分のことも知ってもらうこと。
お互いのことを深く知り、理解しあうというのは、人間関係づくりの基本です。
カップルだって友達だって、話していくうちにお互いのことを知って、惹かれあっていくでしょ。
それと同じです。
ただし、ダメ部下の場合は厄介な点があります。
ダメな部下というのは、
これまでの人生もダメダメだったケースが多いんですよ。
そうすると、
・ダメな奴レッテルを貼られる
・周りから諦められている
こんな人生を送ってきたケースが多い。
そうすると塞ぎこんでるんですよ。
人と関わるのを恐れているし、どうせ自分のことなんか認めてくれないんでしょと半ば投げやりになっている。
だからこそ、相手の心に踏み込んでいく。
「地元どこなの?」
「なんかハマってることあるの?」
こんなプライベートなことから、
「なんか行きたい部署とかあるの?」
「夢とかあったりするの?」
こんなビジネスのことまで、
とにかく相手のことを知る努力をする。
その上で、同じことを自分も伝えていく。
これまで周りから見捨てられてきたダメ部下からすれば、
「自分に興味をもってくれている」
「自分のことを見てくれている」
これだけでも嬉しいんですよ。
「こいつは今までの上司とは違うかもしれない」
こんな風に思ってもらえるよう、相手の心に風穴をあけること。
これが大事です。
④目標を設定する
ダメ部下をマシにする方法4つ目は、
目標を設定してあげることです。
それもいきなり大きな目標なんかいりません。
営業の仕事なら、
・一社訪問する
・まずはテレアポ5件からやってみる など
とにかく小さな目標から与えてみる。
なぜなら、部下にモチベーションを高めさせるには原理原則があるんですよ。
✅モチベーションアップの原則
シンプルに言えばこれだけなんですよ。
この積み重ねが、達成感につながり、自信につながり、次の目標への活力になる。
先程いったように、ダメ部下は自己肯定感がとにかく低い。
「どうせ自分には無理です」
「あなただって内心そう思ってるんでしょ?」
こんな風に思ってる。
だからこそ、小さな目標を確実にクリアさせてフィードバックする。
「あなたはやればできる子なんだよ」とわかってもらう。
これが大事なんですよ。
このあたりの目標設定のやり方については別記事でもう少し解説をしています。
⑤フィードバックをする
ダメ部下をマシにする方法5つ目はフィードバックすること。
せっかく目標を与えても、
なんのフィードバックをしなかったら相手はまた腐ってしまいます。
「どうせ自分のことなんか後回しだろ」
「結果がしょぼいから見放すんでしょ」
こんな風に不貞腐れてしまうんですよ。
そうならないために、必ずフィードバックすること。
そしてここポイントですね。
フィードバックは、
「結果が良くても悪くても必ずすること」
もちろん良い結果が出ていればめちゃくちゃに褒めてあげてください。
✅褒めるときの例
・涙を流す(涙が出そうと言うだけでも◎)
・賞状を作って渡す
・表彰式をする
・お祝いを渡す
・インタビュー動画を回す
・みんなで記念撮影をする など
ただ一方で、ダメ部下はひねくれてるのでこんな風に思うんですよ。
「調子いいことばっか言って裏がありそう」
「自分はそんな能力ないはずのに怪しい」
「思ってもないことを言ってるだけだ」
こんな風に、褒めを素直に受け入れられないんですよ。
だからこそ、もう少し改善した方がいいところはちゃんと言う。
もちろん怒鳴ったりとか感情的にはならないように。
良いことは良い、悪いことは悪いとしっかり伝えることで、
自分のことをちゃんと見てくれている感(=信頼性)が増すんですよ。
そうすればダメ部下はもっと頑張れるようになる。
⑥活躍の舞台を用意する
続いてダメ部下をマシにする方法6つ目です。
活躍の舞台を用意することです。
ここまでの①~⑤ができていれば、少しずつモチベーションを高めながら仕事に取り組むことはできていると思います。
この方法は、その「少しずつ高まってきたモチベーション」に一気にブーストをかけるものです。
活躍する舞台とは、
ダメ部下が達成してきた成果をチームメンバーに共有させるんです。
共有するやり方はその部下の特徴に合わせてでいいと思います。
みんなの前に出て発表でもいいし、それが苦手なら簡単に資料にまとめてメールで共有でもいいし。
とにかく、成果をメンバーに共有させること。
これをすると、
まずダメ部下に「認めてもらえてる感」が出るんですよ。
自分が評価してもらえてるというのは、枯れきった心が一気に潤います。
そして「他のメンバーにも劣っていない」と自信をもつこともできる。
これまでの人生いつもドベで、厄介もの扱いされてきた自分が、
他の人たちに成果を共有するところまで来ている。
こんな風に思えると、自信を持つことができる。
ここまでくればダメ部下のモチベーションはかなり上向きます。
⑦誰かの指導を任せる
ダメ部下をマシにする方法7つ目。
誰かの指導を任せること。
後輩でもいいし、同僚でもいいし、
そのダメ部下がなにか一個でも優れていることを誰かに指導させること。
今までみんなの足を引っ張ってばかりで、誰からも信用されていなかったダメ部下が、
誰かに教えることになる。
これほど嬉しいことはないんですよ。
ここまで来たら、もうモチベーションはさらに爆発。
頑張りの好循環はとまらなくなります。
⑧役職・責任を与える
最後、ダメ部下をマシにする方法8つ目。
役職(責任)を与えるということです。
ここまでのことを実践できれば、
ダメ部下は人から認めてもらえることの喜びを感じているはず。
ただそれはあくまで「目に見えない部分」です。
もちろんそれだけでも人間頑張れるものですが、
しばらくすると「目に見える形のもの」を求めてくるかもしれません。
「昇給」「昇進」とかね。
ここをおろそかにしてしまうと、
モチベーションの搾取といわれかねません。
なので可能であれば、相手に役職を与えるようにしましょう。
ただし、
給料アップや、昇進などは上司の一存では決められないですよね。
そういう場合は、肩書きだけでもOKです。
「○○リーダー」とか「○○隊長」とか。
肩書きというのはバカにできなくて、
それがあるだけでワンランク上のステージにあがったと感じてもらえるんですよ。
【おまけ】部下からすれば「上司ガチャ外れ」
本題は以上なんですが、ひとつ意識しておいてほしいことがあります。
こちらが「部下ガチャ外れ」と思ってると、相手に伝わります。
そしてそういう場合、相手も同じことを思っています。
「上司ガチャ外れだ」と。
「また自分のこと見てもくれない上司だよ」
「どうせ引継ぎであいつはダメだとか言われてるんだろ」
「悪い印象ひっくり返すの無理だしもう諦めよ」
こんな風に思ってしまう。
だからこそこちらから歩み寄る必要があるんですよ。
少しでもいいところを見つけて認めてあげるってことです。
要するに、
⇒認めてもらえないからもっとダメになる
〇少しでも良いところを見つける
⇒認めてもらえるから頑張るようになる
こういうことなんですよ。
「部下ガチャ外れだー」と思っている方も、
諦めずに今回の内容を実践してみてください。
愚直に見てあげれば部下は答えてくれますよ。
ということで今回は以上です。
もっともっと色々知りたい!!という方はこちらからどうぞ。
それではまた次回!!!
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